30歳をこえて初めて本気で泣きました【妻が流産】

こんにちは。wonder boy です。
30を超えて、本気で泣きました。

30歳をこえて初めて本気で泣きました【妻が流産】

僕は、現在物販ビジネスで独立をしていますが、独立するにあたって妻も正社員の仕事を辞めて、 一緒にビジネスを立ち上げました。

立ち上げましたというと、なんか凄いことのように感じますが、 要は副業でやっていたせどりやブログ運営等を専業でやり始めたんです。

せどりを始めてからのことは、過去記事など色々読んでみて下さい。

結婚から数年が経過して、そろそろ子どもが欲しいねと話していたのですが、
なかなか妊娠!とはならず、う~んとりあえず自然の流れに任せれば良いかとか話しながら、時間だけが経過していきました。

その期間に何度か妻の生理予定日が遅くなることがあって、「え!?マジで!もしかして…」ってことが3回くらいはありました。笑

そんなこんなで月日は流れていき、2019年の11月上旬頃のとある日。

僕が仕入れにでかけていて家にそろそろ戻ろうかとしたところ、
妻からLINEで写真が送られてきました!

妊娠体温計っていったらいいんですかね?体温計みたいなものがあるじゃないですか。

なかなかレディースデイがやってこないということで、試してみたら陽性反応が出たということで、
妻が喜んで画像を送ってきたのです^^

お!お!お!って感じした。^^

よしっ、じゃあ病院だ!って感じになるわけですが、
そもそもここ愛知は僕が転勤でやってきた街だし、どこの病院が良いとか全然わからん。(汗)

ってなことで一生懸命ググりましたよ。

出産のための病院を探す

「〇〇市 産婦人科」、「〇〇市 出産 おすすめ」とかね。
もうこういうキーワードで、僕の持っている全てのググる能力を使って調べに調べました。

そしたらもう、Googleの評価がひどいのなんの!☆が1.5とか、2.2とかばっかりっていうね。

「おい!おい!おい!この街はまともな産婦人科ないんかい!」っていうね。

あなたの住んでいる街の産婦人科の評価ってどうです?

出産後って体調が元に戻るまで数ヶ月かかるとかいうじゃないですか。
なので、出産直後もしっかりと面倒をみてくれそうなところをぐぐっては見るんですが、中々ないわけですよね。

こういう時、友達に聞こうにもこっちの愛知に友達おらんていう悲しい結末なんですよ。

地元なら、あるいは大学時代の友達がそこそこいる都内ならと思ったんですが、
出産するために都内に引っ越すっちゅうのも違うでしょ。

てなわけで、僕の持てる全ての『ググり能力』を使って調べに調べ隣の市に女性のお医者さんで、産後のケアもきちんとやってくれそうな病院をようやく見つけたわけです。

でもさぁ、グーグル先生の評価☆2.3よ…。ちょっと何なんだろう?病院というか医療施設に対する評価って基本全て手厳しいの?3.~、4.~みたいな病院が一切出てきません。

まぁでもそんなこと言ってたらいつまで経っても病院が決まりません。
もうここや!と決めて、その隣町の病院に行くことを決断します。

隣町かぁ~昼間の混んでいる時間帯なら45分はかかるぞ!…だが仕方がない
妻のためや!そう思っていざTELで予約をして病院へ。

たまごクラブも買って妊娠についてマナブ

男ができることとしてまずやらなければならないのは、妊娠や出産についてマナブことだと思った僕は、まず「たまごクラブ」を買ってきました。

付録がこれですよ!

パパブック!買うしかないでしょ!これで基礎知識を学習しました。

わい、産婦人科なるものに妻を連れて初めて行く

産婦人科なんていくのは、当たり前ですが初めてです。
だからわからないことだらけ。

初診表みたいなものを書き、血圧を測ったり、尿検査があったりして、それを済ませると名前を呼ばれるまで待機となります。
その後、何度かこの病院には通うことになるのですが、毎回最初に尿検査があります。

これ普通なの?わかんない。教えて。

そして妻の名前が呼ばれ、僕も一緒に中待合室に移動、そして診察室へ同行します。

胎嚢の位置が少し低いと診断

診察室に入ってからのことはね、うん、詳しく言わなくてもわかるよね。

正常に妊娠ができている状態なのかチェックしていくのですが、撮影した画像を見せながらお医者さんが説明をしてくれます。

お恥ずかしいことですが、この年にもなって正直僕は妊娠について何も知識もない状態で、胎嚢(たいのう)と言われても、頭が「?」状態だったわけですが、この時は、この後こんなに悲しい結末を迎えることになるなんて思いもしていなかったのです。

お医者さん曰く、胎嚢の位置が通常よりも低いということ。

これが、もう少し上にあがってこないといけないよ、という説明があり、更には、嫁も緊張で血圧爆上がり状態だったので、いつもこんなに血圧高いの?的な心配もされました。

また、一週間後に来てくださいね~と言われ、診察室を後に。

お会計の時に知ったんですが、妊娠・出産って保険適用外になるんですね。
たっけえ~と金額をみて思いました。

そこからは、上にあがれ~と赤ちゃんに呼びかける日々が続く

位置があまりよくないと言われてから、妻と話して、今日から赤ちゃんに向かって上にあがれ~って話しかけてみようという結論に。

そこから、「頑張って上にあがっておいで~!!!」とお腹を撫でながら話しかける日々が続きました。

2回目の診察へ:胎嚢の位置はどうなったのか

そして、1週間経過し、2回目の診察へ向かいます。

僕も妻も胎嚢が上にあがってきたかどうか心配でしょうがなかったですが、診察の結果は…

無事に上にあがってきてくれていました。

ただ、今度は胎嚢の大きさが変わってはいないことを指摘されてしまいます。

「胎嚢が大きくなって、心拍が確認できるようにならなくてはならない」とのことで、
ここからの1週間は、「胎嚢よ!大きくなあれ~」と妻のお腹に向かって話しかける日々が続きました。

そして思い出したくもない3回目の診察へ

1週間後、3回目の診察に向かうことになります。

妻はもうめちゃくちゃ緊張していました。前日もほとんど眠れず過ごした模様。

僕も心配と言えば、心配だったんですが、正直なことを言うと心の底で全然問題はないだろうとたかをくくっていました。

結果は、大きさがほとんど変わっておらず、心拍ももちろん確認できませんでした。
そして、お医者さんから、「残念ですが、ほぼ流産で確定です」との宣告。

二人とも目の前が真っ白になり、その後に先生が説明してくれていたことが全く頭に入って来ませんでした。

今でも、思い返してみるとその後何を言われたのか覚えていないくらいで、1週間じっくりどうするか考えてみましょうと最後に言われたことくらいしか頭には残っていません。

こういう時はズバッと言われるんだね…いや妊婦の気持ちは…

「流産」と簡単に言うけれども、そんなどストレートに言われるとは思わず、その後、待合室に戻ってお会計を待っている間も二人とも一言すらも口を開きませんでした。

こういう時、夫である僕は何かしないといけないんだろうけど、待合室ではとても正常な状態を保っていることができませんでした。

流産ってすごくレアなケースじゃないの?え?嘘でしょ!本当に!?え!これ夢でしょ?…

名前を呼ばれお会計が終わって、車に戻り乗り込んでも5分くらい何もできませんでした。

何が悲しい、悔しいって、時期が時期だったため、この後僕は仕入れにいかなきゃいけなかったんですよ。
仕事をしなければならなかった。

こんな日は、家に帰って二人でゆっくりしてってそういうことをしなきゃいけないって思ってはいたんですが、この稼げる時期に、動かないなんてあり得ないし、自己配送って売った商品の出荷も大量にある。

仕事を放棄するなんて選択肢はありませんでした。

そして、ここからは、病院に対しての嫌悪感が生まれてきます。
いやぁもうちょっと言い方があるんじゃないの?

手術をして中をきれいにして次に妊娠に備えましょう!とか言われてもさぁ、そんな簡単に気持ちの切り替えなんかできるわけがないでしょうが。

ロボットちゃうんねんで!感情のある人間や!!!

僕は、もうこの病院には妻を連れて行かないほうが良い!そう思いました。
グーグル先生の☆の評価が低い意味がようやくわかった気がします。

今、冷静になって思い返してみると、先生の立場を考えれば、甘い事を言ってもしょうがないので、現実を正面から突きつけたのかなとも思えますが、それにしてももう少しオブラートに包むとかそういう言い方があったのではないかと思います。

「流産」という妊婦の人にとって強烈なワードを簡単に浴びせることをさせてはいけないのではないかと思うんです。

いつも通りの日々を過ごそうと決める

「流産」と宣告されて、そこから僕はネット上でググりまくりました。

流産と言われたけど、次の週で心拍が確認できたという記事がネット上にもちらほら出てきたりもしたので、まだまだ可能性はあるはずだ!そう思いました。

妻には1週間後に先生は来て下さいなんて言ったけど、もうここに行くのは辞めようと伝えました。

そして、12月はクリスマスまでいつも通りに過ごして、もし出血することがあれば、違う病院に行こうと。

そこからは、妊娠前の日常を過ごすことになります。

もちろん、重いものを持ったりはできないので、力仕事は僕が全てこなして、妻には最低限の仕事のみ任せ、クリスマス商品の仕入れは今年は僕が全て行いました。

流産した場合は…

流産となった場合は、手術?って言ってもいいんですかね子宮内をきれいにするという手法と、自然に任せて出てくるのを待つという方法があります。

僕たちは、自然の流れに身を任せるという選択肢を取りましたが、こればっかりは正解はないのだと思います。

出血がはじまる

そんなこんなで、いつも通りの日々を過ごして1週間くらい経過したところで、妻の体に異変が起こり始めます。

そう、出血です。

日本人の男性ならよくわかってもらえると思いますが、正直学校で保健体育とかの授業で一通り男女の体の違いについて学ぶことはあっても、恥ずかしさとかもあって正直テストをクリアするためだけの知識だけ覚えて、大人になるとほとんど覚えていないってケースがほとんどだと思います。

これは、本当によくないですね。
男性諸君きちんと学びましょう。

女性は大変ですよ。
出血して、気分が良い人なんていません。

妻からの当たりが強くなります。
些細なことでもイラッとしてしまうんでしょうね。

こればっかりは、旦那さんは耐えてあげないといけないです。
きついよ、きついけど踏ん張りどころ。

妻を病院に連れていかなきゃいけない、体のケアをしてあげなきゃいけない。
でも、大量におもちゃが売れまくっている。

発送しなきゃやばいことになる…

この状況に追い込まれて、僕自身も精神的に参ってきてしまっていました。

新しい病院でもう一度診察してもらう

過去に3度通っていた病院には、もう行くつもりもなかったので、新しい病院を探していくこととしました。

通っていた美容室のヘアデザイナーさんから聞いて結構評判がいいとかなんとか言っていたのを思い出して、そこの病院を調べてみて、今住んでいる市内の病院で候補をピックアップして比較検討しながら決めました。

前まで診てもらっていた病院でのことも伝えながら、検診を受けます。

結果はやはり流産。

胎嚢こそあるのですが、陽性反応が出た日から逆算すると、もう心拍が確認できていなければならない段階だとのこと。
本当に残念ですとのことで、これからもう少し出血する日が続いて、胎嚢ごと排出されてしまうとのことでした。

いやぁもう、泣きましたよ。可能性も完全に消えて、涙が止まりませんでした。
1%の可能性とか信じちゃうタイプなんですよ僕。

それがさぁ、もう…。

僕よりも妻の方が控えめに言っても10倍いや100倍くらい辛いんでしょうね。
とめどなく溢れ続ける涙をとめることはできませんでした。

僕と出会っていなければ、妻はこんなに辛くて悲しい想いをしなかったのではないか、いやせどりなんてやらなければもっと普通の生活を手に入れることができたんじゃないかとか、サラリーマンやってればよかったのだろうかとか、もういろんな感情が渦を巻いて冷静なんて保っていられない。

号泣しました。

自分の誕生日に一つの生命が終わりを迎えた

自然の流れに身を任せるという決断をした僕たちですが、そこから何度か妻の出血が続きます。
お腹が痛くて何度か就寝中に起きてトイレに行くのを繰り返す時もありました。

そして、忘れもしない12月23日。 「何か袋みたいなものが出てきちゃった」と妻から報告がありました。
直接的な表現はしないようにしますが、胎嚢のような袋が出てきてしまった感じです。

26日には病院にもう一度行くと、やはり胎嚢はすでに排出されてしまっていました。
しかし、不完全流産ということで、子宮収縮剤や抗生物質などの薬をもらって帰路につきました。

まだ、心拍は確認できていなかったんだからとか周りから少し励まされたりもしましたが、 それはちょっと違うと思う。

そこには、確実に命があった!人間の形まで成長はしていなかったかもしれない。
でも、命は紛れもなくあったんだよ!そこに!

その命が、もしかしたら自分の誕生日に流れてしまった、 尽きてしまったと考えると、悲しくて悔しくてたまりませんでした。

やっぱりさぁ、辛いよね。泣いちゃいますよね。
その日の夜、このパスタを食べました。

絶望スパゲティ。たとえ人生に絶望した時にでも美味しく食べられるスパゲティだそうですよ。
辛いことがあった時、オススメ。

全ての夫が知っておくべきこと

早期流産の場合は、母体側には原因はないとわかっていても、やっぱり女性は自分のことを責めてしまうことだと思います。

夫してできることは、無理に妻を励ましたりすることではなく、現実逃避でもなく、目をそらさずに全てを受け止めること。

たとえどんなに短い時間でも自分たちのもとに来てくれた赤ちゃんのために一緒に悲しむこと。これしかないのかな。

受け入れてまた前に進んでいくのにも時間がかかるかもしれません。でも一緒にとことん悲しむことが徐々に心を癒やすことに繋がっていくのではないかと思います。

それから、子宮収縮剤ですがこれを飲むと僕の妻の場合お腹が痛くなってほとんど動くことができなくなりました。
要は家事なんて何もできません。

ベッドで普通に横にもなっていられず、表現が難しいですがエビみたいに丸くなって痛みを耐える感じです。
普段、掃除・洗濯・料理全て奥さんに任せっきりですという旦那さん!がんばって全部やろう!

当たり前だけど命は大切にしつつ精一杯生きよう

今さら改めて言うことでもないですが、命は大事ですよ。

なんかぁ、小さい子どもを虐待して両親が捕まったりとかそういう嫌なニュースも流れてきたりする世の中だけれど、子どもが生まれてきてくれて その瞬間、悪の感情を抱いたお父さんやお母さんなんていないと思うんだよね。

あなたの誕生を心から喜んだと思うんだよ。

だから粗末にしていい命などないし、後悔しないよう精一杯生きなきゃいけないと思うんです。

今回生まれてくることができなかった自分の子どもに対しては、本当に申し訳ないという気持ちしかありません。
ごめんよ。本当にごめんよ(T_T)

でもさ、泣いてばかりじゃいけないよな!

父さんがんばるからな!いやぁ~勢いで独立・起業してしまってぶっちゃけ不安な日もたくさんあるけどさ。頑張るよ!
天国で見守っててください!立派な姿を必ずみせるよ!

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2件のコメント

初めてコメントさせていただきます。

wonder boyさんも奥様も本当に辛かったですね…。
心中お察しします。
先生も事務的ではなく、もっと寄り添った伝え方を
してくれないものなのか…と読んでいて憤りを感じました。

今は奥様とたくさんお話ししながら、たくさん泣いて
赤ちゃんとの別れを悲しんでいいのだと思います。
夫が一緒に涙を流してくれるなんて、私ならとても
心強いし、少し痛みも和らぐ気がします。

奥様も心身ともに負担がかかっていると思いますが、
お二人ともご自身を責めることなく、ご自愛くださいね。
誰も悪くないのですから…。

もしも私が赤ちゃんだったら、おなかの中で一緒に居られたのは
短い間だったけど、こんなに別れを悲しんでくれて
大事に思ってくれたご両親の元にまた戻ってきたいと
感じますし、きっとまた帰ってきてくれると思います。

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