こんにちは、アキです。
突然ですが質問です。
お金は僕が用意します。
…
これ、だいたいアンケートを取ると半々くらいの結果になるみたいです。
さて、あなたはどちらを選択しましたか?
このアンケートは、実際にブリティッシュコロンビア大学の研究で行われたもので、『Money Buys Happiness When You Spend On Others』というタイトルの研究です。気になった方は、ぐぐると論文が出てくるのでチェックしてみて下さい。
英語のタイトルを直訳すると、『他人に対して利用したとき、お金で幸せを買うことができる』みたいな感じでしょうか。
この研究で行われた実験では、まず自分の幸せ度数を予め点数化しておきます。
現在の月にどのくらいお金を使っているか、平均支出を出した上で、例えば自分の今の人生の幸せ度数は70点かなぁ~といった感じで点数をつけてもらいます。
この調査でわかったことは、まず自分のためにお金を使った例えば、美味しいものを食べるためにお金を使ったり等していた人たちよりも、チャリティーに参加してお金を使ったり、贈り物を購入するためにお金を使ったりなど、他人のためにお金を使っている人の方が幸せ度数が高かったわけです。
別の実験も行っており、そこでは5ドルまたは20ドルを被験者に与えて、夕方までに、一方には散財するように、そしてもう一方には贈り物を買うか、チャリティーに行って寄付するように言われます。
その後、幸せ度数をチェックすると、同じ5ドルでもそれを自分のために使った(つまりは貰った)人よりも、他人のためにお金を使った人の方が幸せを感じていたわけです。
結果として、その論文によれば、お金って自分に使ったら、それは幸せなんだろうけども、どうやら他人に対してお金を使うと幸せだと感じる時間が長く続くという結論が導き出されました。
自分に対してお金を使った時、他人のためにお金を使った時
実際の金額は5ドルで、日本円で言うなら500円程度ですが、今回は、1000円と10000円というような感じで少し金額を大きくしてみましたが、あなたの人生、思い返してみるとどうでしょうか。
例えば、頑張って働いてボーナスが入ってPS5買いました!、高級な寿司食べました!、肉食べに行きました!みたいな自分のために贅沢としてお金を利用した時は、確かに幸せですし、嬉しさも感じます。
だけど、一週間も経てば食った飯のことなんか忘れてしまいがちです。でも、例えば○月○日の友人の誕生日に贈り物を送ったみたいなことをした場合って結構そのまま覚えていることが多いですよね。
色々と思い返してみると、僕の場合は、確かに誰かのためにお金を使っていた時の方が幸せ度でいうと長続きしていたかもしれません。
子どもの世話をしている中で
以前の記事でも書いた通り、子どもも産まれたばかりでまだ小さいですし、毎日子育ては大変です。
おむつの交換やお風呂に入れたりは当然ですが、最近は、離乳食も食べられるようになったので、その準備を僕も手伝ったりしますし、そりゃあ子育ては大変です。
ぶっちゃけ夜泣きとかエグいわけです。深夜の3時とかに「ウワーン涙」とか、ようやく落ち着いて寝たかなと思ったら、5時にまた「ウワーン涙」みたいな。「え!?いつ寝れるのオレ?」みたいな感じになるわけdす。
大変な労働で肉体的にきついことは間違いありませんが、それでも赤ちゃんに対して何かをやってあげてる時、幸せを感じたりします。たぶん子育てを経験した人たちなら同じように感じていたと思いますが、やはり子育ては大変ですけど、その一方で何かお世話をしているだけで、赤ちゃんなのでありがとうも何も言われないですが、幸せも感じるわけです。
これも人に対してものを提供するの一種ですよね。
視座を高めて物事をみてみる
少し宗教っぽいような話になってしまいましたが、あくまで心理学で人間はそのように感じる性質があるということを知っているだけでも大事なのかなと僕は思っています。今流行りのサイエンスオブハピネスですね。
僕は、この手のアンケートだといつも1000円貰うという選択肢の方を選びがちでした。10000円あげても自分には何のメリットもないから、1000円貰うのが当然だよねと思ってました。でも、よくよく考えてみれば1000円どころで別にうまい飯は買えないですし、コンビニ弁当買うか、お菓子とちょっと飲み物買って終了ですよね。
って考えると、1000円どころで別に人生は大きく変わらないし、コンビニ弁当食ったところで、そんなに幸せにはならないわけです。
一万円を他人にあげたところで、確かに自分にメリットは一見ないですが、視座を高めてこの状況を見てみると、千円貰った人が多い世界よりも、一万円貰った人が多い世界の方がきっとよくなるし、経済学的に考えても、一万円貰った人がそのお金を使えば、経済がより回るわけで、その方がメリットは大きいわけです。
どちらが正しい、正しくないということはないですが、こうなってくると、一万円を他人にあげるという選択の方が心理学的にも幸せを感じるし、経済学的にもメリットは大きいというわけで、視座を高めて物事を考えてみるって改めて大事なことだなと感じました。
視座を高めるために
視座を高めるには、何が必要なのかということですが、まずは自分以外の視点を考える癖を身につけるといいかなと思います。
単に自分が得するかどうかだけでなく、これを今から自分一人でやるけど、じゃあ3人でやったら、10人でやったら、100人でやったら?みたいな感じで自分以外の視点を考えてみる。みたいな感じです。
それから結論だけをみないということも大切かなと。どういう過程を経てその結論に至ったのかという考え方の過程をしっかり確認すると良いですかね。
どちらを選びますか?